人間関係に疲れた時に飲みたいハーブとは?

ハーブ

こんにちは、かとえりです。

会社で働いていれば、一つや二つ、いやそれ以上嫌なことはありますよね。
上司や同僚とのコミュニケーションが上手くいかなかったり、自分の成果がなかなか認められなかったり、自分の考えがなかなか他人に理解してもらえなかったり。職場だけではありません、家庭でも、友達との付き合いでも同じことが言えます。

「そんなことは、あってあたりまえ。それを我慢するのも、大人としての仕事の一つ。」

毎日仕事に家事に、人間関係に、頑張っている方なら特にそう思うでしょう。
こうしたものを世間では「ストレス」としてひとくくりにされ軽視されがちですが、ストレスを我慢しすぎるのも禁物です。
お互いに他人を尊重しながら人間関係を築くことができれば、ストレスはもう少し軽減するのでしょうが、職場でも家庭でも大なり小なり人が集まる環境下では上手くいかないことの多々あるでしょう。毎日こうしたストレスに触れ、そのままにしていると体がだんだんと弱ってしまうのです。

私も会社で働いていた時は、毎日が戦いでした。
会社で上手くやっていくには、他人の考えを察したり、同意したくない意見にも同意しなければならなかったりして、帰宅してもなんだか気持ちがスッキリせずにいつもなんとなくイライラしていました。イライラと同時にどこか不安感に襲われ、自信もなくしていて、ご飯を食べることも楽しいと感じられませんでした。当時はその状況に気づかず、自分は単に少食だと思っていましたが、今思うと少食ではなくて、ストレスでご飯が食べられなくなってしまっていたんだと思います。そんな生活のせいで、産後に測った私の血管年齢は、実年齢よりも20歳以上も高く、動脈硬化も見られるという悲惨な結果が出てしまいました。

私のようにならないためにも、日々のストレスケアは重要です。

今回は、そんなストレスケアにぴったりの「幸せになれるハーブ」レモンバームをご紹介したいと思います

目次

レモンバームとは

レモンバームは、ハーブティーやアロマセラピーの精油としても馴染みの深いハーブの一つです。その名の通り、レモンに似た爽やかな甘すっぱいシトラスの香りを持っています。

レモンバームはビーバームと呼ばれ、ミツバチを引き寄せるレモンのような良い香りのするハーブです。レモンバームの別名として「メリッサ」とも呼ばれるのですが、それはギリシャ語でメリッサはミツバチをさしているからとのこと。ギリシャ神話では、幼いゼウスをクレタ王メリッセウスの娘メリッサがハチミツで育てたという言い伝えがあります。古代ギリシャ人は、ハチミツを取るためにミツバチを引き寄せるレモンバームを栽培していたとのことで、レモンバームからできるハチミツは非常に美味しかったと言われています。

植物の葉を指で押さえて香りを嗅ぐだけで、気分が落ち着き、軽く晴れやかな気持ちにしてくれます。落ち込んだ気分を元気づけ心身に活力とバランスを与えてくれるような、とても優しいハーブです。

レモンバームの効能

神経系作用に関わる甲状腺ホルモンの調整

レモンバームの一番の特徴的な効能は、心身のデリケートな症状を穏やかにすることです。不安感や自信のなさに直面した時や判断力が必要な時に気分を高めることができるとして使用されています。

こうした効能をもつ理由の一つとして、レモンバームが甲状腺と親和性があり、甲状腺機能の調節をおこなってくれるということがあげられます。

甲状腺はあまり馴染みのない臓器かもしれませんが、甲状腺ホルモンを合成し、分泌する非常に重要な臓器です。この甲状腺から合成される甲状腺ホルモンは、新陳代謝や発汗作用などのエネルギーの産生に関わるほか、自律神経の交感神経に強く働きかける作用があります。これらは、このホルモンの生産量や分泌量が多すぎても少なすぎても体に様々な害を与えます。この甲状腺ホルモンの乱れは、ストレスと大きく関わっていることもあり、甲状腺ホルモンのバランスが崩れてくると、疲れやすくなったり、鬱っぽくなったり、記憶力の低下などの自覚症状が現れてきます。

レモンバームは、こうした甲状腺ホルモンのバランスを整えてくれる働きがあることから、活動しすぎの人や神経の高ぶりを落ち着かせ、体の不調、気分の沈みや判断力などを改善してくれるのです。

<効能まとめ>

  • 緊張からくるヒステリーやパニックを緩和する
  • 気の高まりや不安による不眠を緩和する
  • 神経性の胃炎・食欲不振・その他胃腸の機能障害を緩和する
  • 緊張を和らげ、心を開き、より明瞭な思考を促す

殺菌作用

レモンバームには、強い抗菌力があります。
実験室での研究では、ヘルペスウイルスへの効果も確認されており*、ヨーロッパでは口唇ヘルペス用の製剤としてレモンバームが使用されています。

*参考文献
http://accurateclinic.com/wp-content/uploads/2016/02/Lemon-balm-University-of-Maryland-Medical-Center.pdf

人に疲れてしまったら、レモンバームで休息を

レモンバームについて効能を見ていただきましたが、レモンバームは「気分を高めてくれる」象徴のようなハーブです。その爽やかで若々しいエネルギーが全身にみなぎり、自分自身の心を開き、ハートと繋がることができます。

人間関係は、私たちの最大のストレス要因の一つであるかと思います。

意見の合わない人と付き合っていくことはもちろん大変でストレスになると思いますが、気の知れた友達やパートナー、家族の間でもストレスを受けることが多々あります。

例えば、色々な悩みや愚痴を仲の良い人に話して発散したり、相談する時もストレスを感じてしまう場合があります。仲の良い人に話して、悩みを解決することも一つの手ではありますが、友達でもパートナーでも家族でも、基本的に人は自分とは違う価値観を持っているものです。仲の良い友達でもいつも自分の納得できる答えが返ってくるとは限りません。友達が親切に自分のために助言してくれたことかもしれませんが、それが自分が思っていることではなかったり、その考えを否定されたり、本当に自分にとって最善の答えなのか、誰を信じて良いのかわからなくなることもあると思います。

難しい問題であればあるほど、なおさら。他人の意見に翻弄されて、返って心が疲れてしまうなっていうこともあるかと思います。

そういう時は、一度他の人が言うことをシャットダウンして、心を自分に向け、レモンバームを使ってリフレッシュしてみましょう。レモンバームを口に含むたびに、柔らかく心地よい光が波紋となって全身にくまなく広がっていくことを感じることができるでしょう。特に頭の側面や横隔膜、心や胸の辺りから無駄な力が抜け、リフレッシュさせてくれると同時に、息が軽くなる感覚をもたらしてくれます。レモンバームのもつエネルギーが手足の末端まで伝わり、緊張を解放して心身のバランスを促してくれるでしょう。

レモンバームの使い方

レモンバームは、香りを嗅いでいるだけでも気分が落ち着くので、色々なシーンで使うことができます。ここでは、おすすめのレモンバーム使用法をいくつかご紹介します。

ハーブティー

レモンバームと言えば、やはりハーブティー!
王道ですが、ダントツ一番のおすすめです。
できれば、ぜひフレッシュハーブでハーブティーを作ってみてください。
ドライハーブでは体験できない爽やかな香りを堪能することができます。
色々なハーブと相性が良いので、ブレンドしても良いですが、レモンバームだけで飲んでも非常に美味しいです。

レモンバームのハーブティー(メリッサの魔法)レシピ

  • フレッシュレモンバームの葉(6枚程度の葉っぱ) 2枝分
  • 熱湯 250ml

<作り方>

  1. ティーカップにレモンバームの葉を入れる
  2. 沸かしたての熱湯を注ぐ
  3. そのまま数分置いて、カップに葉をいれたまま堪能する

レモンバームのアレンジハーブティー(シトラス天国)レシピ

  • レモンバームの葉 10枚程度
  • レモングラス 1茎
  • ペパーミント 1/2茎分
  • 熱湯 250ml

<作り方>

  1. ティーポットにハーブを入れる
  2. 沸かしたての熱湯を注ぎ、蒸らす
  3. そのまま数分置いて、ティーカップに注いで堪能する

芳香浴(アロマセラピー)

精油を空気中に拡散させ、香りを鼻から吸収して、神経に働きかける方法が芳香浴です。
寝る前など、オイルウォーマーやアロマディフューザーなどでレモンバームの香りを楽しみながら、リラックスしましょう。

入浴

浴槽に張ったお湯にレモンバームの精油を1~5滴落とし、よく混ぜて入浴します。
体が温まって血行がよくなり、緩やかに呼吸に取り込まれ、リラクゼーション効果があります。

夏の暑い日は、入浴したくないという方も多いかと思います。
そんな時は、手浴や足浴などを試してみてくださいね。

<手浴・足浴のやり方>

  • タライなどの容器(直径30cm~40cm、深さ20~30cm)
  • 熱湯
  • レモンバームの精油(その他お好みの精油があれば)
  • タオル
  1. 容器に40度前後の湯を、手浴なら手首が隠れる深さまで、足浴ならくるぶしより少し上の深さまで入れる
  2. 手浴なら精油2~4滴、足浴なら3~5滴を加えて5~20分温まるまで続ける
  3. 差し湯などをして、お湯の温度を保つことがポイント

蒸気吸入(フェイシャル)

蒸気吸入は、精油成分を鼻から吸入して、体内に取り込む方法です。
喉や鼻のケアやお肌のケアに加え、気分転換や風邪の予防に効果的です。

<フェイシャル蒸気吸入のやり方>

  • ボウルや洗面器
  • レモンバームの精油 1-2滴
  • バスタオル
  1. 容器に熱めのお湯をいれて精油を垂らし、目を閉じて蒸気を吸い込む
  2. バスタオルで、容器と頭部を覆うとより効果的

まとめ

いかがでしたでしょうか。
レモンバームの効能はもちろんですが、シトラスの爽やかな香りをもつため、比較的どなたでも無理なく試すことのでき、口に含むと清々しい気分になれるハーブかと思います。
プランターでも直植えでも比較的簡単に育てることもできるので、ぜひお家栽培としても試していただきたいハーブです。

 

 


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コメント

  1. やまみん より:

    レモンバームも、素敵な香りと効能で、素晴らしいハーブですね!

    • かとえり より:

      やまみんさま、いつもありがとうございます!レモンバームの効能はもちろん、香りは本当に癒し効果があります。色々試して、ほかに良さそうな使用法があればご紹介させていただきますので、よろしくお願いいたします。

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