こんにちは、かとえりです。
うだるような暑さも落ち着き、気づけば一枚何か羽織るものが欲しくなるような秋の気候になってきました。
やっとひんやりする気候が気持ちよくかなり過ごしやすくなってきたものの、油断は禁物。
中医学での秋は、夏の暑さが残る8月から冬のような寒さが訪れる11月の初旬ぐらいまでなので、気温差がおおきかったり、湿っていた空気が一気に乾燥してきたりして、体調を崩してしまう方も多いかもしれません。
今回は、そんな秋の季節に食べたら良い野菜と果物をご紹介します!
目次
秋の季節に気をつけたい4つのこと
そもそも秋って季節はいつからなのでしょう?
実は、秋を定義するのは国やその国の文化などによって違い、結構ややこしかったりもします。通常私たちが認識している秋とは、9月・10月・11月が一般的かと思いますが、中医学では立秋(8月初旬)から立冬(11月初旬)までの間を秋と定義します。
1. 肺をいたわる食事を
この秋という季節と深い関わりがあるのが、呼吸により外の空気を取り込み他の臓器に新鮮な気を送る「肺」です。
一般的にいうと、「肺」は呼吸器系にあたります。
「肺」は非常にデリケートな臓器で、乾燥を嫌い、清潔で潤いのある状態を好みます。しかし、秋という季節は冬の季節が近づけば近づくほど乾燥していきます。
喘息などの症状がある方は、秋になって行くつれ咳がひどくなってしまう場合が多々あるのではないでしょうか?
かとえりも喘息持ちなので、秋の季節になると咳が出てきます・・・(TT)
私もこないだ体調を崩したせいか、乾燥のせいなのかわかりませんが、痰がよく出るようになってきてしまいました。
このように、秋に体調を整えるためには「肺」が十分に活躍できるように、潤いを補うような食事を取ることが重要になってきます。
2. 早寝早起の生活習慣を!
「早寝早起き」と聞くと、そんなの当たり前にいいことじゃないか!秋じゃなくたって早寝早起きが一番!って私は中医学を勉強する前はずっと誤解していたのですが、実は体中の陰陽のバランスを整えるために、その季節に適した生活習慣法があります。例えば、夏は「陽」が盛んな季節なので、「夜は遅く寝ても良いが、朝はとにかく早く起きる」ことが良いそうです。
秋は暑い気候からだんだんと寒くなって行くように陰と陽が入れ替わる季節でもあります。その自然界のバランスに従い、早寝で陰気を養い、早起きで陽気を入れ体の内側から陰と陽のバランスを整えていくのです。
3. 心を愉快に、ポジティブに!
秋は、青々としていた葉が赤茶色、黄色に色づきやがて落葉する・・・
こうした風景は、紅葉として非常に美しいのですが、冬に向かって冷たい風にさらされ、葉が落ちて枯れていくところを見ると、なんだか哀愁を感じてしまうように、気分も少し下がってしまう傾向にあります。
そんな気持ちが下がりやすい秋には、愉快に、ポジティブな気分で過ごせるように工夫し、心を養っていくことが重要です。頑張りすぎず、心を穏やかに保つため、適度にリラックスしながら楽しく生活していきましょう。
4.適度な運動でリフレッシュ
暑すぎず寒すぎない爽やかな気候の秋は、やはり「スポーツの秋!」といわれるだけあって、運動するにはぴったりの季節です。しかし、運動しすぎてしまうと体内の陰陽を消耗してしまい秋の養生に悪影響を与えてしまうので、注意して行いましょう。
秋におすすめの食材
秋の養生で気をつけることは、残暑が残る立秋と冬に近づいて寒くなる立冬の気候の移り変わりに気をつけて、それぞれに適した食材を選ぶことです。
立秋頃
立秋とは、だいたい8月7日頃。まだ世の中では「真夏」の季節ですが、中医学ではこの頃から秋と言います。
この頃はまだ気温が高いので、体も暑くなり汗もよくかきますね。
また、暑い中暮らしていると暑さにバテてしまい、胃の調子が悪くなったり、体の水分が奪われ不足しやすくなります。そんな体調を整えるためには、体の暑さをクールダウンしてくれて、胃を養い体の水分を補って、肺に潤いを与えられるような食材を選びます。
秋におすすめ!体をクールダウンしてくれる食材
- きゅうり
- れんこん
- 豆腐
- ごま
- 梨
- トマト
- りんご
- びわ
- 柿
弱った胃を養い、水分補給をしてくれる食材
- きゅうり
- トマト
- 豆腐
- キウイフルーツ
- 梨
- りんご
- 梨
肺に潤いを与えてくれる食材
- びわ
- 梨
- 柿
- ごま
- 白キクラゲ
- 卵
- 豆乳
- 牛乳
立冬頃
立冬とは、だいたい11月7日頃。だんだん肌寒く、少し厚手の上着をそろそろ着ようかなと悩みだす頃です。この時期までを秋としますが、この頃は外も冷えてくるので体もだんだんと冷えてきます。また空気も乾燥してきますので、初秋よりも肺もより一層潤いを与えてくれて、体の中をとにかく温めてくれるような食材を選ぶと良いでしょう。
秋におすすめ!体を温めてくれる食材
- 鶏肉
- 松の実
- ミョウガ
- しそ
- にら
肺に潤いを与え、咳や痰などを鎮めてくれる食材
- はちみつ
- 白きくらげ
- 卵
- 松の実
秋にぜひ食べたい薬膳
今日は、今勉強している薬膳の授業で使う教科書のレシピを使って、初薬膳の調理をしてみようと思います。
実は私、薬膳を勉強しているのですが、あの薬っぽい匂いや味が苦手なんです。。。
勉強しながら、これ体に良さそう!なんて思いながらレシピの勉強をしているのですが、どうしてもなかなか初めての食材に手をだすことができなかったのですが、トライできそうなものがありました!
それは・・・・銀耳(白キクラゲ)を使ったスイーツです!
銀耳と梨のひんやりデザート
材料
- 銀耳(乾燥白キクラゲ) 6g
- 梨 1個
- はちみつ 大1
- ミント 適量
作り方
1 銀耳を水で戻し、梨は皮をむいてとタネをとり、一口大に切る
2 水で戻した銀耳をさらに水(カップ4ぐらい)で煮て、柔らかくする
3 銀耳が柔らかくなったら、梨とはちみつを入れて10分ほど煮る
4 3の熱をとり、冷蔵庫で冷やす
5 食べる前に適量のミントをかけて、いただきます!
銀耳は、体の陰を養い、肺の働きを助けたり、体を潤おすことで乾燥から守り、体の水分を補給してくれる働きがあります。梨は、水分が多く含まれているので、体の水分を潤して、乾燥を防いでくれる他、熱を取り除き、痰をきってくれる働きがあります。
乾燥から呼吸器系などに影響を与え、咳や痰が出やすくなる秋にはぴったりのスイーツです。
実際に食べてみた感想
これは、正直あまり薬膳っぽさがなくてとても食べやすかったです。
イメージとしては、梨のコンポートの甘みをもっと薄くした食べ物という感じです。
白キクラゲの食感は、多少コリコリしていますが、ヌメッとしているせいかするっと食べることができて、食感に違和感なく食べることができます。
きっとこのヌメッとしている感じが、呼吸器系の臓器を潤してくれるんでしょうね。
夫婦揃って痰に苦しめられている(?)現在ですが、白キクラゲが効いたのか、少し喉が潤っている感じがします。
特に夫は、ずっと痰がからんで辛そうでしたが、このデザートを食べた後すごく喉のあたりがすっきりして、すっかり治ってしまったようです。この薬膳だけのおかげなのか科学的に証明することは難しいですが、少なくても夫は「この薬膳すごく効くかも!」と驚いていました。
ただし、薬のような強い作用のある食材ではないので、食べ続けることが大切とのことです。
味もよし、効能も実感できるとなると続けられそうなので、白キクラゲを使って、次はご飯系も作ってみたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
だんだんと冬に近くにつれ乾燥していく秋の季節も後半になります。
冬に体調を崩さないためにも、比較的過ごしやすい秋の季節にしっかりと体調を整えていきたいですね!
体を潤しながら、早寝早起きに心がけ、楽しく過ごしていきましょう!
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