こんにちは、かとえりです。
厚手のコートが欠かせなくなってきた今日この頃。
すっかり冬モードですね。
私は長年この寒い冬に体調を崩され続けてきました。
極度の冷え性である私は、毎年気温が急激にググッと下がるこの時期になると、肩の筋肉が張ってきて肩こりがひどくなります。この肩こりを放っておくと、自律神経がやられてしまい、乗り物に乗れなくなるほど気持ちが悪くなったり、頭痛がひどくなったりして、毎日の生活に支障が出るほど辛くなるため、5-6年前から本格的にこの冬の季節を乗り切るべく、様々な対処法を試してきました。
今年は、今まで試してきた方法の中で効果が感じられたものを中心に、こまめな体のメンテナンスをしながら、この冬を乗り切っていきたいと思います。
今回は、そんな寒い冬を乗り切るための養生法をご紹介します。
目次
冬の季節に気をつけたい4つのこと
中医学では、冬を立冬から立春までの3カ月間と定義しています。
当たり前ですが、一年で最も寒い季節で、自然界では「陰」の力が旺盛になる季節でもあります。
私たちの体も自然界と同じように「陰」の力が旺盛になるので、「陰陽」のバランスを整えるために「陽」の力を養ってあげることが、冬の季節を健康で過ごすために重要になります。
1. 「養う」ことを大切にする
中医学では、私たちの体をつくる三代要素「気」「血」「津液」があります。
「気」は体のエネルギー、「血」は栄養を身体中に運ぶ体液、「津液」は「気」や「血」の機能を支える、汗や涙、関節内の滑液などの体液をさします。
この三代要素の三代要素の「気」「血」「津液」は、一年を通じて体の中で消耗していきます。
春になると自然界で草木が芽吹くように、私たちの体も寒い冬から目覚め、段々と活動的になることから体内の「血」が使われ、夏になると暑熱により「気」が消耗し、大量の汗をかくことで「津液」も使われていきます。秋になると乾燥した空気で肺を傷つけられるため「津液」の循環にも影響が出てきます。
このように一年の間使われ続けている「気」「血」「津液」は、健康な体を維持するためにどこかで補充されなければいけません。その三代要素を補充をする時期が冬の季節です。この三代要素を補ってくれるのは、中医学でいうと体の「腎」という部分にあたります。
「腎」は、私たちに馴染みのある「腎臓」に似たような機能、水の代謝機能・尿の生成・便の排泄などを担っているほか、人の成長・発育・生殖に関わる機能もあります。
中医学の「腎」は、生命力の源とも呼ばれ、体の中で人の成長・発育・生殖に関わる機能を担っています。冬はこの「腎」が食べ物の栄養をしっかりと体の中に貯蔵し、体を養い、体の臓器に栄養を行き渡らせてくれます。そのため冬の間は、この「腎」が活発に働けるような食事を取ることが重要です。
2. 早寝遅起の生活習慣を!
太陽の力を自然界の中で「陽」とすると、太陽が沈んだ後から昇るまでの夜から明け方までを「陰」とします。冬は、日照時間が短くなることから「陽」が少なく、「陰」が多くなります。
冬は、この「陰陽」のバランスを整えるために、日が沈んだ後は「陰気」の量を増やしすぎないように早く寝て、日が昇ったら起きて、「陽気」を養うために活動するという生活習慣を送ることがポイントになります。
遅起といってもお昼ごろまでだらだら寝て良いというわけではなく、あくまでも「太陽が昇る前に起きずに、昇ってから起きましょう」という意味ですので、気をつけてくださいね!
3. 体を温め、抵抗力をつけよう!
冬は、気温が下がるので体が冷えやすくなります。
体が冷えると臓器機能が低下するだけではなく、筋肉なども固まり、肩こりや腰の痛みから頭痛、体痛、腹痛などを起こしやすくなるほか、痙攣、気管支炎、心脳血管疾患などの発病率が高くなるなど、体の様々なところに支障が出てきます。
同時に、体が冷えると免疫力も下がるので、外から入ってきたウイルスなどの外敵などを追い返す力もなくなり、風邪やインフルエンザなど病気にかかりやすくなってしまいます。
空気も乾燥してきますので、乾燥に気をつけ、適度な運動をし、体を温めるようにしましょう。
4. 心をハッピーに!そして安静に過ごしましょう。
無駄にイライラしてしまうのは、「陽気」を補わなければいけない冬の時期には、マイナス効果になってしまいます。ストレスの原因になってしまうようなマイナス思考はやめ、穏やかになるべく安静に過ごしましょう。
寒い冬には、自然界の動物たちや草木のように、暖かい春がくるまでそっと静かに平穏に暮らすことがとても大事です。
冬におすすめの食材
冬の時期に適した食材とは、体を冷やさず温めるもの、そして一年間消費してきた様々な体の重要な要素を養うため、「腎」を活性化させるためのものを積極的に取ることが大事です。
体を温める食材
寒い冬には、冷えやすい体を温める食材が必須です。
私たちの体が必要とする栄養は、血が運んでくれます。
中医学では、この血が体の中を流れていく原因は、「気」というエネルギーだと教えています。したがって、気が活動的であれば、血の流れもよくなり、体も温められると考えられているのです。
秋におすすめ!体を温めてくれる食材
- 鶏肉
- 松の実
- ミョウガ
- しそ
- にら
気を補い、体の陽気を高めてくれる食材
- お米
- 長芋
- ジャガイモ
- いんげん
- 栗
- クルミ
- 干し椎茸
- 鶏肉
- 羊肉
- 鹿肉
- 海老
気を巡らせ、血流をよくしてくれる食材
- 蕎麦
- らっきょ
- 青梗菜
- グリーンピース
- みかん
- 酢
- 酒
- ジャスミン
内臓を温め、体内の寒気を散らしてくれる食材
- ニラ
- 唐辛子
- 生姜
- 山椒
- 羊肉
- 鹿肉
- 海老
腎の陰陽を補う食材
腎は、「腎臓」に似たような機能、水の代謝機能・尿の生成・便の排泄などを担っています。
そのため、中医学では「腎は水に属す」などと言われており、いつも冷たい環境にいると考えられていました。これらの機能を正常に作用させるためには、腎の中の陽気を活発化させてあげる必要があります。
一方腎の働きとして、私たちに馴染みのある「腎臓」の作用と違う点では、人の成長・発育・生殖に関わる機能をもつところです。これらの機能は、腎の陰気が関わっており、冬の間私たちの体が一年間の消耗から回復するために働いてくれている気でもあります。
そのため、腎陰も適宜養っていくことが重要です。
腎陽を補ってくれる食材
- くるみ
- にら
- 羊肉
- 鹿肉
- 鶏肉
- 海老
腎陰を養ってくれる食材
- 小麦粉
- 豆腐
- 黒胡麻
- 黒豆
- 卵
- 牛乳
- 豚肉
- あわび
- 貝類
まとめ
いかがでしたでしょうか?
木の葉や草が枯れ、動物たちは冬眠して体を休ませる冬。
自然界にならうように、私たちの体もこの冬の間にしっかりと養わなければなりません。
冬になると免疫力がさがり、体調を崩しがちになってしまう方は、まず体内の陰陽のバランスを整えてみることから始めてみましょう!
次回は、冬におすすめの食材を使って、薬膳を作ってみたいと思います。
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